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2007-02-28

当帰(とうき)⑬

 当帰(とうき)

                中医薬アドバイザー・薬剤師 吉富博樹

  中醫學の得意分野は、まず婦人科疾患である。婦人科疾患に考案され使用された中医処方は数えきれない。その処方薬中で薬草の使用頻度は、当帰が筆頭であろう。中医薬の中で大変重要な生薬ということになる。“当帰"改めて変わった名前だな。と思った。名前について《本草綱目》で李時珍先生は、「古人は、妻をめとるのは子孫を残す為とした。当帰は血を調える婦人の要薬で、そこに夫を思い、当に帰嫁(嫁ぐ意味)する。から当帰という名前が付いた」と著している。また、「当帰は妊娠、産後の悪血上衝を活して咄嗟に効を挙げ、気血昏亂にはこれを服すれば直ちに安定する。よく気血をして各々帰する所あらしめるものだ。恐らく当帰なる名称はここから出たものに相違ない」ともある。婦人の要薬である故に当帰と名付けられた事は間違いなさそうだ。もちろん体質や症状に合わせた処方薬として用い、単独で使用することはない。
  中医では、①補血調血(増血させ血液を調える)。例えば顔色に艶がなく、めまい、動悸、月經不調などに使用する当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。体力低下を伴う諸症状に使用する十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)。②活血行気・止痛(血液を綺麗にし、よく巡らせ痛みを止める)例えばドロドロ血液による疼痛等に使用する血府逐お湯(けっぷちくおとう)。生理痛の折衝飲(せっしょういん)。③潤腸通便(快便にする)。例えばコロコロ便に使用する潤腸湯(じゅんちょうとう)。であり女性だけでなく広く男性の病症にも応用される。薬学部在学中、生薬の試験ではラテン名を覚えさせられた。当帰はアンゼリカという。エンジェル(天使)という意味だ。なるほど私の処方薬中に天使を入れたと思えば治療も力強い。病む人に天使の微笑みのあらんことを。

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